高崎山自然動物園に行ってみた|見どころと行き方

週末・スポット

「野生のサルを間近で見られる動物園があるらしいけど、実際どんな感じなんだろう」。大分市の観光名所として名前は知っていても、行ったことがない人は意外と多い場所です。結論からいうと、高崎山自然動物園は一度は行ってみる価値がある観光地です。園内はそれほど広くありませんが、檻も柵もなく野生のサルの群れと同じ空間に立てる、他ではなかなかできない体験ができます。

私自身、大分移住の全記録にまとめている通り、東京から大分市に移住してきて3年ほど暮らしていました。子どもの頃に一度連れて行ってもらったきりで、大人になってから改めて高崎山を訪れたのは、実はつい最近のことです。この記事では、20年以上ぶりに再訪して感じたことに加えて、入園料やアクセスといった基本情報を紹介します。あわせて、今回調べ直して分かった「呼び方の変化」についても触れます。

20年ぶりに訪れた高崎山、大人になって見ると全然違った

山の中腹の広場でサルの群れを眺める夫婦の後ろ姿

高崎山自然動物園は、大分市街地と別府市を結ぶ別大国道沿いにある、野生のサルの群れが暮らす観光施設です。名前だけは知っていたんですが、子どもの頃に一度連れて行ってもらったきりで、その後20年以上足を運んでいませんでした。当時の記憶はほとんど残っていなくて、正直「何があったっけ」というレベルだったんですが、大人になって妻と2人で改めて訪れました。ここまで個性的な動物園だとは思っておらず、驚きました。園内はいわゆる動物園と呼べるほど広くはないんですが、檻も柵もないのにサルたちの秩序がちゃんと保たれています。この光景は、他ではなかなか見られない体験でした。

檻も柵もない、サルの日常に間近で入り込む体験

柵のない広場で子ザルを背負う親ザルや毛繕いをするサルたち

訪れたのは午後で、ちょうど餌撒きのタイミングに居合わせました。視界いっぱいにサルが広がる光景は壮観で、動物園というより「サルたちの暮らしにお邪魔している」ような感覚に近かったです。子どもを背中に乗せて歩くサル、毛繕いをし合うサル、身を寄せ合って一家団欒しているようなサルもいました。間近で見るオフショットの数々に、妻と2人で夢中になっていました。ただし檻がないぶん距離感には気をつける必要があり、近づきすぎると威嚇されることもあります。入園口からサル寄せ場までは徒歩で登っていきました。

飼育員さんのMCが染みる、東京から出戻りした身のうれしさ

サルたちの近くで解説する飼育員と、のんびり耳を傾ける観光客

個人的に一番印象に残っているのは、実はサルそのものよりも飼育員さんのMC(実況解説)でした。マイペースで取り留めのない、ふんわりとした語り口に妙な親近感を覚えたんですが、それは単なる雑談ではありませんでした。サル一頭一頭の顔と名前をちゃんと覚えていて、「こいつは○○、こういう性格なんです」と一頭ずつ紹介してくれるんです。都会の洗練されたMCとは真逆の、田舎のスローライフを煮詰めたようなテンポで、東京から出戻ってきた身としては言い知れない心地よさがありました。効率よく説明を詰め込むタイプの案内に慣れていると、逆にこのふわっとした間の方が新鮮に感じられるかもしれません。

「ボスザル」から「第1位」へ、呼び方が変わった理由

案内板とサルの群れのシルエットを見つめる旅行者

今回、記事を書き直すにあたって公式サイトを調べ直していて面白かったのが、サルたちのトップの呼び方が時代とともに変わってきていたことです。2021年当時、高崎山では史上初のメスの「ボスザル」として「ヤケイ」の就任が話題になっていました。この記事も元々は、そのニュースを取り上げたものでした。ただし、現在の高崎山で「ボスザル」という呼び方はもう使われていません。

公式サイトによると、2004年からは研究の進展にあわせて「アルファ(α)」という呼称に変わりました。さらに2021年7月にメスが史上初めて群れのトップに立ったことをきっかけに、現在は性別を問わない「第1位」という呼び方に統一されています。つまりヤケイの就任は、「ボスザル→アルファ→第1位」という呼び方の移り変わりの、ちょうど転換点にあたる出来事だったわけです。

2026年7月時点では、B群の第1位はオオムギ、C群の第1位はナルトとされています。2026年4月にはC群第15代第1位ナルトの就任式もあったそうで、トップの顔ぶれも当時とはすっかり変わっていました。

ちなみに旧記事では「A群は抗争に敗れて約20年間行方不明」と紹介していました。公式サイトによると2002年6月を最後に姿を見せなくなったとのことで、2026年時点では約24年間行方不明という計算になります。サルの総数についても、2021年当時は1,000頭を超えるとされていました。個体数調査は年1回のペースで実施され結果も変動するため、最新の頭数は公式サイトで確認するのが確実です。

行く前に知っておきたい基本情報

バス停と案内看板、モノレール乗り場が見える高崎山の入り口風景

最後に、行く前に知っておきたい基本情報を整理しておきます。

営業時間・入園料

営業時間は9:00〜17:00(最終入園16:30)で、定休日はありません。ただし、ゴールデンウィークやお盆期間は営業時間が変更されることがあります。年に数日ほど臨時休園になる場合もあるため、訪問前に公式サイトで確認しておくと安心です。

入園料は一般・高校生等・団体割引など区分があります。改定される可能性もあるため、最新の金額は高崎山自然動物園の公式サイトで確認してください。

アクセス

所在地は大分市神崎3098-1、電話番号は097-532-5010です。大分駅からは大分交通バスで約20〜25分、「高崎山」バス停下車です。

入口からサル寄せ場までは徒歩7〜8分ほどです。体力に自信がない場合は、モノレール「さるっこレール」(片道約5分)も利用できます。駐車場も隣接しています。料金は変更される可能性があるため、公式サイトで確認してください。

まとめ

夕方の別大国道から見える海と山、遠くに道の駅らしき建物

高崎山自然動物園について、20年ぶりに再訪した実体験をもとに紹介してきました。

  • 檻も柵もないのに秩序が保たれた、野生のサルの暮らしを間近で見られる稀少な体験ができる
  • 飼育員さんのマイペースなMCが醸し出す、地方らしいゆったりとした空気感も見どころのひとつ
  • 「ボスザル」から「第1位」へという呼称の変遷など、再訪してこそ気づけた変化がある

子どもができたらまた行きたいと思っています。近くの水族館「うみたまご」に寄り道するのも、大分市に住んでいた頃の週末の定番コースでした。最近は道の駅「たのうらら」も新設され、別大国道は寄り道スポットがさらに増えています。

大分への移住を決めた理由は別記事にまとめています。高崎山への訪問も、そんな大分市時代の暮らしの中の一コマでした。週末の行き先に迷ったら、候補のひとつに入れてみてください。

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