ごきげんよう。たこまんじゅう (@tako_waytofire) です。
株式投資はプラスサムゲームです。
誰かを出し抜くことも、陥れることもなく、
ただ市場と向き合い続けることさえできれば、参加者すべてが勝ちに向かえる可能性があります。
資本主義社会が続く限り、株式投資が究極のプラスサムゲームであることはゆるぎないでしょう。
今回はゲーム理論におけるサムゲームの観点から株式投資の魅力について述べたいと思います。
「サムゲーム」とは何か
「サムゲーム(Sum-Game)」とは、ベットしたモノ(賭け事ならお金など)に対してリターンがどうなるかを示したゲーム理論の考え方です。
- マイナスサム
- ゼロサム
- プラスサム
ゲーム理論ではこの3つの言葉が登場します。
プレイヤー目線では良くない例となる「マイナスサム」から説明したほうがわかりやすいので、カンタンな図とともに説明します。
マイナスサムゲーム
プレイヤー全体の損益の合計(sum)がマイナスになる
というゲーム(場)です。
俗に言うギャンブル(パチンコ・競馬・宝くじ…etc)系の賭け事は、このマイナスサムゲームに当てはまります。
プレイヤー(参加者)の中には勝つ人もいれば、負ける人もいますが、場全体で見るとプレイヤー側の負けの方が大きくなるゲームです。
プレイヤーの負け分、つまりプレイヤーに戻らなかったリターンはゲーム運営者であるオーナーの取り分となります。
いわゆる「搾取ゲーム」とも言われますが、マイナスサムゲームはゲーム運営者がビジネスとしてやっているケースが多いので、当然利益を求めているわけですね。
だからこそ、アメとムチによって場をうまくコントロールすることで、自身の取り分が発生するように調整しているのです。
念のため言葉添えさせていただきますが、賭け事そのものを悪く言う意図はありません。
趣味や好きなことにお金を使うのは人生を豊かにしますから、楽しんでやっているならば全く問題ありません。
ただし、お金が欲しい!勝ち続けたい!と思ってギャンブルに身を投じているのであれば、マイナスサムゲームという不利な世界で自分が戦っていることをご認識されてみてください。
ある程度勝てる戦略はあるかもしれませんが、理論上は長く戦い続けるほど負けに収束していく世界なので、いつまでも甘い蜜はすすれないかもしれません。
ゼロサムゲーム
プレイヤー全体の損益の合計(sum)がゼロになる
というゲームです。
誰かが勝てば、応分で誰かが負ける、そんなルールのゲームがこれに当てはまります。
あらかじめ「勝ち」の数が決まって、それを取り合うようなイメージです。(弊社のボーナス支給はこのルールに則しています…笑)
学校生活や社会生活ではゼロサムゲームになるようなケースが多いので誰もが想像にたやすいでしょう。
勝ち負けが明確に分かれる分それが燃えるという方はやりがいを感じるでしょうが、個人的には疲れてしまうので長居はしたくないゲームです。
プラスサムゲーム
プレイヤー全体の損益の合計(sum)がプラスになる
というゲームです。
搾取されることもなく、誰かを打ち負かして勝ちを得るわけでもない、プレイヤーにとって非常に平和的で理想的なゲームです。
もちろん運やタイミング、個人の実力次第では損失もあり得ますが、自身の勝ちに他者が影響しないのが大きな特徴です。
このゲームでは、誰を気にすることなく自分の勝ちを追求することができます。
株式投資、および私がFIREを目指す手段としている高配当株投資がこのゲームに当てはまります。
株式投資が勝ちに向かえる可能性が高いことについては、以下の記事が参考になります。
世界最大の経済大国アメリカは、過去200年において株式の価値を約60万倍に増やしたという実績があり、長期的に株式投資すれば大きな資産形成ができることについて述べています。
株式投資のサイクルについてのイメージしてみましょう。
このサイクルで起こったことはこうです。
- 株式会社:投資家から出資を受けてビジネス拡大
- 投資家:株価上昇によるキャピタルゲイン、配当金によるインカムゲイン
登場人物は全員プラスの恩恵を受けて、「勝ち」を実感できたということになります。
キャピタルゲインは変動が大きくて実際難しいところもありますが、インカムゲインなら比較的変動が小さく、コツコツと勝ち向かえる可能性が高いです。
※もちろん必ず儲けられると言っているわけではありません。株式会社の「ビジネス拡大力」、投資家の「会社を見る目」が合わさって実現するということです。
お金を増やすならプラスサムゲームで戦いたい
世の中の様々な事象が上記いずれかのサムゲームに当てはまっているはずです。
お金を増やしたいと思うなら「プラスサムゲーム」の世界で着実に資産形成していきたいものです。
特に長期的な株式投資の場合、株式の価値上昇(キャピタルゲイン)および配当金(インカムゲイン)によって、多くのプレイヤーが「勝ち」を享受する【可能性】があります。
また、そこには「搾取」も「出し抜き」もありません。
戦う相手はそう、自分だけです。
自分との戦いという意味では、すでに始まっているかもしれません。
それはまず「始めるか始めないか」ということです。
始めると決断し行動しなければ、勝ちも何もありません。
次に「続けられるかどうか」です。
株式投資は長期で続けてこそ勝てる可能性が高まります。そこに至るまでは様々な紆余曲折が待ち構えているでしょうが、それでも身を投じ続けることができるか、その精神力もまた自分との戦いです。
今回は、株式投資がプラスサムゲームであるという観点で魅力を語ってみました。
全ての人が必ず勝てるわけではありませんが、少なくとも配当金に期待するインカムゲイン投資は長期継続することで定常的なリターンが手に入るため、勝ちやすい環境になっていきます。
株式投資は将来のために資産形成をやりたい方に対して、非常におすすめできる手段です。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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