【2020年5月最新】【ADR】高配当株ランキング(現地非課税国)【楽天証券で取扱い銘柄】

株式投資 銘柄分析

ごきげんよう。たこまんじゅう (@tako_waytofire) です。

今回は【ADR】銘柄における現地課税0円の国から、配当利回りが高いものを調査してみました。

・調査対象:楽天証券で取り扱っている【ADR】銘柄

調査実施日:2020/5/23現在

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ADR(米国預託証券)とは

ADRとは、米国以外の株式を米国株と同じような扱いで買える株式みたいなものです。

ADRの正式名称はAmerican Depositary Receiptと呼ばれ、日本語では米国預託証券という名称で知られています。ADRの仕組みを簡単に述べるなら、米国以外の国で設立された企業が発行した株式を裏づけとして米国で発行される有価証券となります。ADRそのものは厳密には株式とは言えませんが、裏づけとなる株式から生じる経済的権利の全てを含む有価証券であるために、株式を保有するのとほぼ同じ効果を得ることができます。

”楽天証券「ADR特集 ADRの仕組み~ADRは株なの?」”https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/master_adr/master_adr_01.html

現地国の規制等で直接取引できない株式を、アメリカの証券取引所を経由して、買ったのと同じ状態にするイメージです。

米国株ではないので米国課税はなく、現地国の課税ルールにのっとります

株式取引において税金がかからない国の株式であれば、配当金を受け取るときにかかる税金は日本の課税分だけとなり、手取りが最大化します。

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国別税率一覧

主要な各国の現地課税率は以下の通りです。

日本の課税率が「20.315%」ですので、現地課税と合わせて引かれた分が実際の手取りの配当金となります。(額面の配当金*合計課税=手取りの配当金)

現地課税合計課税
イギリス株0%79.69%
オーストラリア株0%79.69%
インド株0%79.69%
米国株10%71.72%
中国株10%71.72%
ブラジル12.50%69.72%
カナダ株15%67.73%
オランダ株15%67.73%
台湾株21%62.95%

現地非課税国の高配当株

楽天証券で取り扱っている【ADR】銘柄のうち、現地非課税の主要国は「オーストラリア,イギリス,インド」です。

上記国における【ADR】銘柄の配当利回りを調査した結果を発表します。

※2020年5月現在はコロナショックによる荒れ相場のため、決算タイミングによっては減配・無配もあり得ますのでご注意ください。。

1位:WBK(ウェストパック・バンキング) / 配当利回り12.08%

ティッカー名称業界本拠地国株価($)配当金($)配当利回り
WBKウェストパック・バンキング金融(銀行)オーストラリア9.931.212.08%

オーストラリアのシティ銀行大手の一角に立つ銀行です。

日本ではあまりなじみがないですが、オーストラリア近辺の国々やアジア諸国にも展開していたりします。

元々、高配当株投資家の間では配当利回りが高い銘柄として保有している方も結構いらっしゃるイメージです。

過去10年間の株価の推移を見てみると、現在が最も底値圏に落ちている状況です。

買いやすい状態ではありますが、過去にも業績不振時は減配をしている実績もあるので、コロナショックによる減配・無配の懸念は大いにあると予想されます。。(執筆している現段階では減配決定していないため配当利回りは非常に高い。このままであれば嬉しいが・・・)

長期的に見ればオーストラリアという成長市場にあり、シティ銀行の最大手の一角を担う安静性から仕込んでおくのも手かもしれません。私も少しずつ買い増しをかけています。

2位:RIO(リオ・ティント) / 配当利回り10.84%

ティッカー名称業界本拠地国株価($)配当金($)配当利回り
RIOリオ・ティント鉱業イギリス51.825.6210.85%

鉱業や資源採掘の分野でグローバル展開しています。

世界シェアにおいて、ボーキサイト1位、鉄鉱石2位、銅7位などの実績を収め、寡占的な鉱業セクターにおいてメジャーを張っている大企業です。

資源セクターは景気敏感な属性のためボラティリティは高く、配当金も業績によってバラつき見られる傾向ですので、コロナの影響等により直近の決算で減配になる可能性もあります。

今回掲載している配当利回りは、楽天証券から見える予想配当金から算出しているのであくまで目安ですが、高配当株であることに変わりはありません。

過去10年間の株価の推移はこちらの通りです。

資源セクターというボラティリティの高さから増減はかなり出ています。

世界シェアのある資源メジャーとして君臨しているという精神的支柱を持って、底値と思えるタイミングで投資してみるのも面白いかもしれません。

3位:BP(ビー・ピー) / 配当利回り10.78%

ティッカー名称業界本拠地国株価($)配当金($)配当利回り
BPBP石油イギリス23.382.5210.78%

BPは石油業界において、世界的にも大きなシェアを誇るスーパーメジャーの一角です。

同じくイギリスを拠点とするロイヤル・ダッチ・シェル【RDS AorB】とは双対する関係にあります。

いずれも伝統的に高配当につき、高配当株投資家にファンの多い銘柄です。私も両方保有しています。

過去10年間の株価の推移がこの通りです。

コロナをはじめ原油に関わる悪材料が続いた結果、10年間で最も下がっている状態です。

何十年と減配しなかった同業他社ロイヤル・ダッチ・シェルが今季減配を発表したことで、ホルダー界隈に衝撃が走ったのですが、BPも例外なく下がってしまう可能性は高いかもしれません。。

現時点は減配しない前提の予想配当金から試算しているため、3位となりました。

直近では減配・無配の恐れを孕んではいますが、4月に原油価格が大暴落してからは回復傾向にあり、今後経済が復調し始めれば需要も戻ってくると予想します。

そのため、ここで引き下がらずに少しずつ購入を続けていきたい銘柄の一つです。

4~10位

#ティッカー名称業界本拠地国株価($)配当金($)配当利回り
4BBLBHPグループ鉱業イギリス37.82.867.57%
5PSOピアソンエンターテイメントイギリス5.590.47.16%
6BTIブリティッシュ・アメリカン・タバコ食品・タバコイギリス38.582.626.79%
7BHPBHPグループ鉱業オーストラリア45.542.866.28%
8VODボーダフォン・グループ通信サービスイギリス15.730.986.23%
9NGGナショナル・グリッド電力イギリス55.253.095.59%
10GSKグラクソ・スミスクライン医薬品イギリス41.0324.87%

4~10位までがこの通りです。

【BBL】【BHP】は実質同じ会社なのですが、「二元上場会社」と呼ばれる体系で本拠地を分けて別銘柄として上場しているようです。2位の【RIO】とは同業他社の関係です。

加熱式たばこ「glo」で有名な【BTI】は高配当株としても人気があり、投資界隈での意見交換も盛んです。私も保有しています。

【GSK】はヘルスケアセクターで、今般コロナショックによりセクター自体が評価されやすい環境にもあります。本来ならディフェンシブな銘柄でもあると思うので安定感を期待でき、個人的には良いタイミングがあれば購入を検討したい銘柄です。

さいごに

2020年5月現在における、【ADR】銘柄(現地課税0円の国対象)の高配当株ランキングをまとめました。

これらは現地課税がかからないため、手取り配当金を最大化できるのが非常に魅力的ですね。

新型コロナウィルスによる荒れた相場が続いているため、株価は軒並み下がっており、全体的に配当利回りが高く見えるものが多い状況です。

一方で、コロナが世界経済に与えた影響は非常に大きく、多くの企業が損失を被っています。回復に向かうのは数年単位の時間を要する可能性も十分にあります。

何十年のもあいだ配当維持・増配を続けていた企業でさえも、減配・無配の発表を余儀なくされる場面が今後も出てくると予想されます。

こういった中では、胆力を発揮して回復に進む企業もあれば、衰退に向かってしまう企業もあるでしょう。

本記事で紹介した銘柄においても厳しい状況が続くことに例外はありません。

配当利回りが高い銘柄を、このように把握したうえで、業績や財務状況をしっかりと確認して投資を進めていきたい所存です。

皆さんの銘柄選びのご参考になれば幸いです。

今回は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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