【このマンガがすごい！】「ペリリュー ─楽園のゲルニカ─」あらすじ・感想を語る

「戦争」という非常に重いテーマですが、キャラクターはポップな絵柄なのが特徴。

戦争のリアルを伝えつつ、漫画としての面白さ・読みやすさにも配慮した素晴らしい作品ですよ！

※目次に【ネタバレ】がある項目は本編の内容に触れるのでご注意を！↓

あらすじ

昭和１９年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭４万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊１万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか――!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録！

LINEマンガ 作品紹介より引用

第二次世界大戦における重要拠点「ペリリュー島」。

この島で実際に起こった戦いを、史実を基にフィクション化したのがこの漫画です。

登場人物

田丸

本作の主人公。漫画家志望の一等兵。

温厚で優しい性格をしており、戦うのが苦手。

就寝前の自由時間を使って、毎日漫画を描いている。

書き物の才能を認められ、「功績係」として戦死した仲間たちの勇姿を遺族へしたためる役目を担っている。

吉敷

田丸の同期。優秀な兵士で役職は田丸よりも上。

リーダーシップと男気のある好青年。

故郷の家族のために、いま自分にやれることを懸命にやろうとする。

戦闘の才能を認められ、全線で戦うことが多いが本人は心優しい性格をしている。

【ネタバレ】この漫画のココが面白い！

田丸を通して伝わる「戦争の絶望感」

田丸は戦闘経験のないタダの一般兵です。

だからこそ「戦争」を経験したことがない私たちと同じ感覚を持っており、いわば読者のアバターのような存在です。

開戦前のペリリュー島を、田丸は「楽園」と表現していました。

しかしその後、戦争がはじまると同時にここが「地獄」であると知ることになります。。

無残にも死んでいく仲間たち。そして、自分もいつ死ぬかわからない恐怖。

田丸の視点から、戦争の恐ろしさが鮮明に伝わってくるのがこの作品の素晴らしいところです。

戦争、ダメ、絶対！！

平和に生きられる「今」に感謝・・・

この作品を読んでいると、「戦争時代の異常さ」がイヤというほど伝わってきます。。

これは兵士たちが口にするセリフです。

この時代は、「国のために戦って死ぬことが美徳」と誰もが考えていました。

国民を捨て駒にする国家、それを刷り込む洗脳教育。

なんて恐ろしい時代でしょうか。。

今、私たちが平和に暮らせる世の中には、かつてそんな過去があったことを決して忘れてはいけません。。

そして、同じ過ちを繰り返さないことを後世に伝えるという意味でも、この作品には非常に価値があると思っています！

残酷で虚しい、戦いのリアル

劇中で初めて米軍を倒す場面。

敵対していても、相手は生身の人間です。。

「人ひとりの命を奪うということ」

直接手を下した吉敷の言葉が突き刺さります。

無料で試し読みできる漫画アプリ

本作は以下の漫画アプリで試し読みが可能です。

「待てば無料」で数巻分読むことができますよ！

続きが気になる方は、書籍版でぜひ完結（11巻）まで見届けてみてください・・・！

LINEマンガ

2巻分まで無料で読めます。

ピッコマ

3巻分まで無料で読めます。

まとめ

「ペリリュー ─楽園のゲルニカ─」の魅力を紹介しました。

太平洋戦争の激戦地「ペリリュー島」を舞台として、戦争のリアルを描いた名作です。

「戦争」という重くてつらい題材ではありますが、キャラをかわいらしい絵柄にすることで読みやすく・面白い漫画に昇華されています。

「火垂るの墓」「はだしのゲン」に並び、戦争の悲惨さを後世に伝える素晴らしい作品です！

ぜひ手に取ってみてください！

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