ごきげんよう。たこまんじゅう (@tako_waytofire) です。
「三菱UFJリース(8593)」は、国内大手リース企業の一角です。
新型コロナウィルスが猛威を振るう2020年においても、増配が決定し22年連続増配というたいへん素晴らしい実績を持つ高配当株でもあります!
三菱UFJリースについて私のチェック基準に基づいて分析した結果を述べていきます。
会社概要
三菱UFJリースは、三菱UFJグループ傘下企業です。リース業界では首位クラスにある最大手の一角でもあります。
設備機器リースや中古機器の販売・買取を行うカスタマービジネス、不動産・航空リースの事業領域で大きな売上を稼ぎ出しています。
また、国内最高位の財閥「三菱グループ」の傘下という強みがあり、経営や事業推進における基礎が盤石で安定感のある企業です。
基本情報
三菱UFJリースの基本情報をまとめます。
株価 | ¥495 |
PER | 6.23倍 |
PBR | 0.55倍 |
配当金 | ¥25.5 |
配当利回り | 5.15% |
配当金支払い月 | 6月・12月 |
過去5年間の株価をみると、現在の株価はかなり安い状況です。PER・PBR的にも割安な傾向にあるかなと思います。
★配当金の推移
三菱UFJリースの重要な特徴が「22年連続増配」です!
2008~2009年あたりはリーマンショックの時期になりますが、この局面においても減配することなく累進増配を達成したという大きな強みを持ちます。
さらにコロナショックで経済が揺らいだ2020年、さすがに減配するかに思われた下馬評も覆し、微量ではありますが「増配」を決定しました!(2020/11決算報告にて)
リーマンショック・コロナショックに負けなかったことは、今後起こりうる不測事態も無事に耐え抜いてくれそうという期待感につながります。
未来は誰にもわかりませんが、一株主としては信用に値する実績を十分に持っていると評価しています。
★配当利回り
現在の株価と配当金から、配当利回りを算出すると「5.15%」です。
配当利回り4%以上が私の投資対象としての条件なので、大きくクリアしています!
また、日本株の配当課税は約20%ですので額面の配当利回り5%ということは、税引き後でも4%となります。
インカムゲイン重視の投資家として、税引き後配当利回り4%は非常に魅力的な水準です!
★配当性向
直近最新情報(2020年3月)における配当性向は「33.4%」です。
日経上場企業の平均値が30%程度とされているので、およそ平均並みです。
三菱UFJリースは高配当かつ連続増配しているにもかかわらず、これだけ配当性向に余裕があるということは、今後の増配にも期待が持てます。
過去5年間における売上・利益状況
項目名 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
売上高【百万円】 | 825,845 | 838,886 | 869,948 | 864,224 | 923,768 |
営業利益【百万円】 | 88,272 | 79,112 | 79,285 | 80,371 | 91,853 |
営業利益率【%】 | 10.7% | 9.4% | 9.1% | 9.3% | 9.9% |
ROE【%】 | 9.0% | 8.4% | 9.3% | 9.4% | 9.2% |
★営業利益率
営業利益率は、会社がどれだけ儲けているかを示します。
「10%以上」あれば、比較的強みのあるビジネスを有しているといえます。
三菱UFJリースは、過去5年間において若干基準に届かない状況です。
ただし、9%程度を安定して稼ぎ出している実績を見ると、悪くはない水準のなかで儲けを出せていると判断します。
★ROE(Return on Equity)
ROEは、株主から集めたお金でどれだけ利益を出したかを示す値です。
「8%以上」あれば、効率的な経営ができているだろうと判断しています。
三菱UFJリースは、過去5年間の推移において常に基準以上です!
個人的には優秀な経営力を有した企業であると考えます。
過去5年間における資産状況
項目名 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
総資産【百万円】 | 5,121,253 | 5,388,844 | 5,552,712 | 5,790,929 | 6,285,966 |
自己資本比率【%】 | 12.0% | 12.2% | 12.7% | 13.0% | 12.4% |
★自己資本比率
自己資本比率は、返済しなくていいお金の割合を示し、企業の安定性を測る指標となります。
「40%以上」あれば、一般的には倒産リスクが少ないかなと判断しています。
三菱UFJリースは、12~13%を推移する形のため一般的な水準と比較すると非常に低く見えます。
ですが、これはリースという業種に起因する特徴です。
リースの基本的なビジネスモデルは以下の通りです。
高額な設備や物件を買い上げるためには、先立つもの(借入資金)が必要です。
これが会計的には「負債」という形で記録されるため、自己資本比率が相対的に低く見えるということです。
以下で同業他社比較をしていますが、大手リース6社はいずれも自己資本比率が低めになっていることがわかります。
リース企業の相場でみると、三菱UFJリースの自己資本比率は上から2番目なので比較的健全な方であると考えます。
参考:同業他社比較
三菱UFJリース | オリックス | 東京センチュリー・リース | 芙蓉総合リース | 三井住友ファイナンス&リース | NTTファイナンス | |
営業利益率 | 9.94% | 11.83% | 7.57% | 5.82% | 5.91% | 4.02% |
ROE | 9.24% | 10.28% | 11.48% | 9.74% | 9.97% | 10.19% |
自己資本比率 | 12.37% | 22.91% | 9.89% | 10.02% | 9.63% | 2.83% |
私が注視している指標(営業利益率・ROE・自己資本比率)について、大手リース6社で比較してみました。
三菱UFJリースは、これら指標において高水準の実績を持っていると考えます。(各社強みとなる事業セグメントが違うので一概に言えないところもありますが・・)
ちなみに、オリックス(8591)は高配当かつ株主優待が素晴らしく、インカムゲイン重視の投資家には有名な銘柄です。
個人的には、オリックスは単元株数(100株)保有で留め、三菱UFJリースはタイミング次第で100株以上買う形をとっています。(リースセクターに偏りすぎるのもよくありませんからね!)
総評
「三菱UFJリース(8593)」について銘柄分析しました。個人的な見解としてはこのように評価します。
チェックポイント | 基準 | 直近の実績 | 評点(1~5) | 評価 |
配当利回り | 4%以上 | 5.15% | 5 | 5%越えは非常に優秀。 |
配当金の傾向 | 増配傾向ほど良し | 増配傾向 | 5 | 22年間増配!コロナショックも耐えた! |
配当性向 | 30%付近 | 33.4% | 4 | 高配当ながら余力もあり。 |
営業利益率 | 10%以上 | 9.9% | 3 | 基準以下。ただし、9%程度で安定感はある。 |
ROE | 8%以上 | 9.2% | 4 | 直近5年間は常に基準以上で優秀。さらなる伸びを期待している。 |
自己資本比率 | 40%以上 | 12.4% | 2.5 | 一般的に求めたい基準に比べると低い。ただし、リース業界的には平均以上。 |
今回の分析を総じて、三菱UFJリースは投資対象として十分であると判断します。
驚異的な22年連続増配の実績を持ち、経営状態に大きな問題がなさそうな点を見ると、長期的な高配当株投資を基本的なスタイルとする私にとっては大変魅力的な銘柄だと感じます!
配当利回り5%以上となるタイミングで積極的に買い増しをかけていきたいと所存です。
さいごに
日本株式の投資は、少額スタートが可能な「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
日本株式は単元株数(100株)での購入が基本のため高い買い物になりがちですが、こちらの証券を使えば1株から購入でき、初心者でもはじめやすいのでおすすめです!
使用感については以下の記事で述べておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
※本記事はあくまで個人的な投資基準に基づいて判断した結果を記述しております。本銘柄への投資は自己判断にてお願いいたします。
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