ごきげんよう。たこまんじゅう (@tako_waytofire) です。
「TAKARA&COMPANY(タカラ・アンド・カンパニー)(7921)」について、FIREを目指す高配当株投資の観点で銘柄分析しました。
会社概要
TAKARA&COMPANYは、2019/12/2に宝印刷から名称変更しました。
ディスクロージャー(決算書など企業の情報開示)関連の書類作成支援に特化した印刷会社です。
「会社の重要な数値を取り扱い情報開示をサポートする」という業務は、他社が容易に参入できるビジネス領域ではないため寡占的です。
一般的な印刷業界とは一線を画す専門領域をもって独自の事業展開ができている点が強みといえます。
基本情報
株価 | ¥1,763 |
PER | 13.35倍 |
PBR | 1.10倍 |
配当金 | ¥54 |
配当利回り | 3.06% |
配当金支払い月 | 1月・8月 |
今の水準は劇的に割安とはいえない相場感です。
個人的にはPBRが1倍以下、配当利回りが3.2%以上くらいのタイミングで買い増しを図りたいところです。
配当金・配当性向の推移
配当金は、2013年から右肩上がりの傾向で、コロナショックを受けた2020年〜2021年(予想)が増配および配当維持の予想と良好です。
株主に対する配当金のスタンスは安定・長期的継続の姿勢を明言しています。
株主の皆様への長期的利益還元を重要な経営課題の一つと考え、安定配当を行うことを基本とし、企業体質の強化および今後の事業展開を勘案したうえで、業績に応じた配当を行うこととしております。
出典:”2020年5月期 TAKARA & COMPANY有価証券報告書“「配当政策」より抜粋
また、配当金の計算式は以下を採用。
- 配当金 = 安定配当金 + 業績連動配当金
安定的に支給する分を確保し、業績が良ければボーナス分を追加するという方針です。
直近の配当性向は、余裕のある37.8%です。
これは上場企業のおよそ平均値並みですが、増配傾向の中でこれを保っているのは今後の増配にも余裕を残していると考えられます。
配当利回り
現株価と配当金より配当利回りを算出すると「3.06%」となります。
個人的には配当利回り4%以上をひとつの基準としていますが、この銘柄の配当利回りの相場は2.5%〜3.5%程度です。
目先の利回りは基準を下回りますが、コロナ禍でも増配した実績と今後の増配にも期待できる実力を評価しています。
単体の利回りよりもポートフォリオに加えた時の安定性を重視すると、堅実に配当金を届いてくれる優良銘柄だと判断します。
株主優待
TAKARA&COMPANYの株主優待はこちらです。
3年未満 | 3年以上 | |
100株~2,000株未満 | カタログギフト(1,500円コース) | カタログギフト(2,000円コース) |
2,000株以上 | カタログギフト(3,000円コース) | カタログギフト(3,500円コース) |
安定した配当金に株主優待もあるので、長期保有の恩恵は大きいです。
詳細は以下の公式ページをご覧ください。
業績面のチェック
TAKARA&COMPANYの稼ぐ力をチェックしていきます。
項目名 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
売上高【百万円】 | 14,669 | 15,156 | 15,792 | 18,257 | 19,116 |
営業利益【百万円】 | 1,570 | 1,476 | 1,534 | 1,780 | 2,247 |
営業利益率【%】 | 10.7% | 9.7% | 9.7% | 9.7% | 11.8% |
ROE【%】 | 8.3% | 8.3% | 8.0% | 8.5% | 10.0% |
営業利益率
営業利益率は、会社がどれだけ儲けているかを示します。
「10%以上」あれば、強みのあるビジネスを持っていると判断しています。
2020年は11.8%と好調で素晴らしいです。
寡占的なビジネスを主力しているため、安定感のある業績を継続しています。
ROE(自己資本利益率)
ROEは、株主から集めたお金でどれだけ利益を出したかを示す値です。
「8%以上」あれば、効率的な経営がなされていると判断します。
こちらも2020年に一層の成果を上げています!
営業利益率の高さと合わせて、経営力も十分にあると評価できます。
財務面のチェック
続いて、TAKARA&COMPANYの安定性をチェックします。
項目名 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
総資産【百万円】 | 18,096 | 18,635 | 19,720 | 22,201 | 26,508 |
自己資本比率【%】 | 68.7% | 72.5% | 72.3% | 67.6% | 60.7% |
自己資本比率
自己資本比率は、返済しなくていいお金の割合を示し、企業の安定性を測る指標となります。
「40%以上」あれば、倒産リスクが少なく安定感があると判断しています。
TAKARA&COMPANYは継続的に60%以上を維持しており、堅牢な財務状態であるといえます。
高配当株投資で重要な「長期保有」の観点に優れていることが大きく評価できます。
総評
「TAKARA&COMPANY(タカラ・アンド・カンパニー)(7921)」について銘柄分析しました。
チェックポイント | 基準 | 直近の実績 | 評点(1~5) | 評価 |
配当利回り | 4%以上 | 3.06% | 2.5 | 目先の利回りは低いが安定配当 |
配当金の傾向 | 増配傾向ほど良し | 増配傾向 | 4 | 8年間増配および維持を継続 |
配当性向 | 30%付近 | 37.8% | 4 | 今後の増配にも余裕あり |
営業利益率 | 10%以上 | 11.8% | 4 | 寡占的ビジネスで好調 |
ROE | 8%以上 | 10.0% | 4 | 順調な経営力が望める |
自己資本比率 | 40%以上 | 60.7% | 4.5 | 堅牢な財務状態を維持 |
総評は上記の通り、長期保有に適した優良株と判断します。
ストロングポイントの要点は、
- これまで増配傾向
- 今後も増配できる余力あり
- 株主優待あり
- 他社参入障壁が高いビジネスで業績順調
- 倒産リスクが少ない
となります。
配当利回りは高配当株としては比較的低めですが、単体ではなくポートフォリオ全体で希望の利回りに調整していきましょう。
ご参考までに、本ブログで紹介した銘柄分析は以下にまとめております。
さいごに:日本株への投資はネオモバがおすすめ!
日本株式の投資は、少額スタートが可能な「SBIネオモバイル証券(ネオモバ)」がおすすめです。
日本株は単元株数(100株)購入が基本ですが、ネオモバなら1株から購入できるので、初心者でもはじめやすいです。
使用感については以下の記事で述べておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
※本記事はあくまで個人的な投資基準に基づいて判断した結果を記述しております。本銘柄への投資は自己判断にてお願いいたします。
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