マキタMUR195UDRGレビュー|庭100㎡の草刈り実録

移住・暮らし

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田舎の広い庭を手で草むしりしていると、抜いても抜いても終わらない感覚になります。私も古民家に移り住んでから、夏場は週2〜4回・1回30分の草むしりに追われていました。そこで2026年7月に買ったのが、マキタの18V充電式草刈機「MUR195UDRG」です。結論から言うと、草刈りの頻度は週1回〜隔週まで減り、作業に取りかかる心理的なハードルもかなり下がりました。ただし広い面を刈るのは得意な一方、細かいキワ作業は窮屈という弱点もあります。この記事では、この機種を選んだ理由と、買う前に確認しておきたい型番の違いをまず整理します。そのうえで、約100㎡の庭でどこをどう刈っているか、初心者としてつまずいた点までを、実際に使った立場から正直にまとめます。

なぜマキタのMUR195UDRGを選んだのか

草刈り機を選ぶ人と、庭に伸びた雑草

草刈機選びで私が最優先したのは、パワーでも価格でもなく「途中で嫌にならないこと」でした。ひと言でいうと、安い機種で妥協して後悔したくなかった、というのが選定理由のほぼすべてです。

安いチェーンソーで懲りた経験があります

古民家に引っ越したばかりの頃、敷地の木がうっそうとしていたので一気に片付けようと思ったことがあります。そのとき買ったのが5,000〜6,000円くらいの安いチェーンソーだったんですが、これがチェーンが外れまくりました。木を切っている時間より、外れたチェーンとにらめっこしている時間の方が長いんじゃないか、というくらいの作業ストレスです。この一件以来、電動工具は安かろう悪かろうが顕著に出る世界だと思っています。多少高くても信頼できるメーカーを買っておくのが結局は近道だ、というのが私の持論になりました。

40Vmaxではなく18Vを選んだ理由

マキタには40Vmaxの上位シリーズもあり、そちらも検討しました。ただ価格が一段上がるうえに重量も増えます。私の用途は藪を開墾することではなく、庭をこの先も長く、定期的に管理していくことでした。それなら最初の1台としては18VのMUR195UDRGがちょうどいい落としどころだと判断しました。

MUR195UDRGは2024年2月発売の機種で、モータを本体の後端に配置した設計が特徴です。この配置により重心のバランスがよくなり、23mLのエンジン式と同等の使用感とされています。刈刃径は230mm、重量は3.8kgです。位置づけとしては家庭用の入門機ではなく、セミプロクラスの上位機にあたります。

18Vバッテリーを1本「資産」として持つ判断

マキタ製品はハンディドライバーを持っていましたが、18Vバッテリーは今回が初めてでした。今後ブロワーや丸ノコ、インパクトドライバー、クリーナーあたりを買い足す可能性があります。そう考えると、18Vバッテリーを1本持っておくこと自体が資産になります。次からは本体だけ買い足せばいい状態を作れるので、長い目で見ると効いてくるはずです。

買う前に確認したい「本体のみ」と「バッテリー・充電器付き」の違い

型番違いの2つの箱を見比べる場面

この機種で最初に確認してほしいのが、型番末尾の違いです。同じMUR195UDでも、中身が2種類あります。

  • MUR195UDZ: 本体のみ。バッテリーと充電器は付属しません
  • MUR195UDRG: バッテリBL1860B(6.0Ah)と充電器DC18RFが付いたセット

本体そのものは同じで、違うのは付属品だけです。それでも価格は大きく変わります。目安としては、本体のみが3万円台から、バッテリー・充電器付きのセットが5万円台からというレンジです。同じ本体でも2万円前後の差が出ます。

すでにマキタの18Vバッテリーと充電器を持っている方は本体のみで十分です。ただし私のように18Vが初めての場合、本体だけ買っても動きません。安いほうを選んだつもりが、後からバッテリーと充電器を単品で買い足すことになりがちです。結果としてセットより高くつく、という失敗が起こりやすいところです。注文画面で「本体のみ」か「バッテリー・充電器付き」かを確認してから購入してください。

私はこのセットをAmazonで買いました。実際に箱を開けたところ、チップソー・飛散防護カバー・刃物カバー・肩掛けバンド・保護メガネ・六角棒スパナ・アクセサリバッグが入っていました。保護メガネまで付いてくるので、まず使い始めるだけなら追加で買い足すものはありません。


手作業の草むしりと比べて何が変わったか

草刈り機を使う人と、整った庭

導入前後で一番はっきり変わったのは、草刈りの頻度と1回あたりの時間です。

手作業だった頃は、夏場で週2〜4回、1回30分でした。しゃがんで抜いて集めて、の繰り返しで、時間そのものより体力と気持ちの消耗が大きかったです。古民家暮らしの負担として最初に挙げたくなるのがこれでした(古民家の賃貸暮らし|住んで分かったメリット・デメリットでも触れています)。

草刈機を導入してからは、草が伸びる時期でも週1回〜隔週1回にまとめられる感覚になりました。1回の作業時間は刈る範囲によりますが20〜40分です。回数が減って1回あたりも短くなったので、体感の負担は半分以下になりました。

数字以上に効いたのは気持ちの面です。手作業の草取りは終わりが見えにくい作業なんですが、草刈機だと短時間で見た目が一気に整うので、作業後の満足感がまるで違います。「今日はここまで」と区切りをつけやすくなり、草刈りに取りかかるまでの心理的ハードルがかなり下がりました。

使ってみた実感|パワー・Uハンドル・バッテリーの持ち

Uハンドルの草刈り機を肩掛けベルトで構える後ろ姿

どのくらいの草まで刈れるか

膝丈から腰丈くらいの草なら余裕で刈れます。ススキやつる草、茎の太い草も問題ありませんでした。

驚いたのは、雑木の枝に当たっても刃が止まらず、スパッと切れてしまうことです。太めの支柱まで切ってしまったほどで、草を刈るついでに枝も払えるくらいのパワーがあります。ただし裏を返せば、調子に乗って振り回すと本当に危ない道具でもあります。

一方で、キワやブロックの石に刃が当たると、思いきりはじかれて止まります。よく切れるからと油断せず、硬いものには当てないよう冷静に操作したほうがよさそうです。

Uハンドルは安定感がある一方、キワ作業は窮屈です

Uハンドルは思っていたより安定感があります。両手でしっかり構えられるので、広い場所を左右に振って刈っていく作業はやりやすいです。

一方で、狭い場所や畑の際、人工芝の際、建物の基礎まわりでは、Uハンドルだと少し体が大きく感じます。細かいキワ作業は正直窮屈です。広い面はチップソーでガッと刈り、細かい場所は別の手段を併用するのが現実的だと感じています。私はキワ用にナイロンコードを買い足したくなっているところで、まだ試せていません。

3.8kgは肩掛けバンドで支えれば気になりません

3.8kgは手に持つと軽いとは言えない重さです。ただ実際は肩掛けバンドで支えて操作するので、使用中に重さを感じる場面はほとんどありません。エンジン式のような強い振動や排気のストレスがないぶん、体感としても扱いやすいと思います。

バッテリー1本で、普通の草なら30分前後

付属バッテリー1本で、庭まわりを一通り刈るには十分でした。体感では普通の草なら30分前後は作業できます。回転数を上げる必要がある箇所が多いと、消耗はもっと早くなるはずです。私の用途では1本でも始められましたが、「もう少し刈りたい」と思ったときに残量が気になります。敷地全体を一気に片付けたい方は、予備をもう1本用意しておくと安心です。

充電については、付属のDC18RFが急速充電器にあたります。BL1860B(6.0Ah)をフル充電するまでの公称値は約40分です。私はきっちり計ったことがないので体感では書けませんが、途中で充電待ちをしたくないなら、やはり予備バッテリーがあるほうが作業は途切れません。

約100㎡の庭でどこを刈っているか

防草シートと人工芝の際に生えた草を刈る場面

うちの庭は約100㎡で、うち30㎡ほどが家庭菜園の畑、残りは防草シートと人工芝でBBQ場や通路にしています(庭の構成は古民家の広い庭で家庭菜園を始めた実録に書いています)。

主に刈っているのは、畑の中の人が歩く動線、建物まわり、人工芝や防草シートの際、畑や土の部分との境目です。

防草シート・人工芝の上には刃を当てません

防草シートの上は、基本的に草刈機で直接刈りません。チップソーが当たるとシートが破れそうだからです。シートの際から生えてくる草を中心に、刃を当てすぎないよう気をつけています。人工芝の周りも同じで、チップソーでギリギリまで攻めるのは怖いところがあります。ここは無理をせず、最後だけ手作業で整えるほうが安全だと考えています。

刈った草はその場に敷いています

刈った草は集めず、その場に敷いたままにしています。草に日が当たらない状態を作っておくのが楽で、見栄えを気にしないならこの方法が手間もかからないと感じています。

ただし、これで雑草を抑え込めるわけではありません。草を敷いて日光を遮る方法は「草マルチ」と呼ばれます。ただし本来の目的は雨で表土や養分が流れるのを防ぐことで、雑草抑制は副次的な効果とされています。効果を出すには3cmほどの厚みが必要で、薄いところからは普通に草が突き抜けてきます。多年生の広葉雑草は、地面に置くとそのまま根付いてしまうこともあるようです(草マルチ(有機物マルチ)とは? メリットと注意点をプロが解説|AGRI JOURNAL)。あくまで「完全には防げないけれど楽な方法」として割り切っています。

草刈機の初心者としてつまずいた点と、安全面で気をつけていること

草刈り機のベルトとハンドルを調整する人

前かがみの姿勢を、近所の方に教わりました

これがこの1か月で一番ありがたかった出来事です。使い始めた頃、私はベルトの位置とハンドルの角度を適当に調整したまま作業していました。その状態だと、前かがみにならないと刃がうまく地面に届きません。自分ではそれが悪い姿勢だと気づかないまま、一生懸命刈っていました。

たまたま作業を見かけた近所の方が、「その姿勢だと腰に良くないから、ベルトやハンドルを調整したら体をまっすぐしても刈れるようにできるよ」と教えてくれました。言われた通りに調整し直したら、格段に楽に、刈りやすくなりました。全くの初心者なので、自分のやり方が間違っていること自体に気づけなかったわけです。買ったばかりの方は、まずベルトとハンドルの位置を疑ってみてください。

小石が飛ぶので、サンダルと半袖では使いません

最初に戸惑ったのは、思ったより刃の近くに小石や草の破片が飛ぶことでした。見た目は庭作業ですが、道具としてはかなり強いので、サンダルや半袖で気軽に使うものではありません。私は保護メガネはセットに付属していたものを使い、服装は元々持っていたもので代用しています。そのうえで、作業前の確認だけは決まってやるようにしています。

  • 作業前に、石・枝・針金・金属片などが落ちていないか見て回る
  • 人・車・窓の近くでは無理に刃を当てない
  • 人工芝や防草シートの近くも同じく無理をしない
  • キワを完璧に仕上げようとせず、広い面は草刈機・細かいところは手作業と割り切る

古民家の庭や畑まわりは、何が落ちているか本当に分かりません。飛んで困るものを先に拾っておくだけで、危ない場面はかなり減らせます。

音はエンジン式より扱いやすいですが、無音ではありません

エンジン式に比べて、電動はかなり扱いやすいです。排気ガスの匂いもエンジン音もないので、住宅が近い場所では電動にしてよかったと思っています。ただし無音ではなく、刃が草に当たる音やモーター音はあります。早朝や夕方の遅い時間は避け、日中の常識的な時間帯に使うようにしています。

MUR195UDRGが向いている人・向いていない人

広い庭と狭い花壇まわりを見比べる構図

1か月使ってみて、この機種が合う人・合わない人ははっきり分かれると感じました。

向いていると思う人

  • ある程度まとまった広さの庭や敷地を、定期的に管理していきたい人
  • エンジン式の音・排気・始動の手間を避けたい人
  • これからマキタの18V工具を増やしていく可能性がある人
  • 安い機種で失敗したくない、多少高くても長く使えるものを選びたい人

向いていないと思う人

  • 刈る範囲が狭く、花壇まわりのキワ作業がメインの人(Uハンドルは窮屈です)
  • とにかく初期費用を抑えたい人(セミプロクラスなので価格帯は高めです)
  • 数年に一度しか使わない人(レンタルや手作業で足りる可能性があります)

私は前者だったので満足していますが、「狭い庭のキワをきれいに仕上げたい」という目的だけなら、もっと軽い機種のほうが合うはずです。マキタの18Vシリーズには、片手でも扱いやすいループハンドルタイプもあります。私は使っていないので使用感まではお伝えできませんが、キワ作業が中心ならそちらも見てみるとよさそうです。

まとめ

草刈りを終えて整った庭を眺める後ろ姿

マキタMUR195UDRGを約1か月使った感想を3点にまとめます。

  • 草刈りの負担は数字でもはっきり減りました。 手作業で週2〜4回・1回30分だったものが、週1回〜隔週1回・20〜40分になり、作業後の満足感も大きく変わりました。
  • 買う前に、本体のみかバッテリー・充電器付きかを確認してください。 本体は同じでも価格差は2万円前後あり、18Vバッテリーを持っていない場合は本体のみを買っても動きません。
  • 広い面は得意、細かいキワは苦手という機種です。 Uハンドルの安定感は広い場所で活き、狭い場所は手作業と組み合わせる前提で考えると失敗しにくいはずです。

庭の構成や防草シートの経緯は古民家の広い庭で家庭菜園を始めた実録に、暑さ・寒さや光熱費の実際は古民家は夏暑く冬寒い|断熱ゼロの住み心地と光熱費の実録にまとめています。古民家に移り住むまでの流れは大分移住の全記録にあります。あわせて読んでいただけるとうれしいです。


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