通信株を取り巻く状況に暗雲立ちこめる…!?
ごきげんよう。たこまんじゅう (@tako_waytofire) です。
2020年9月、菅総理大臣就任をきっかけに通信株の値動きは激動しています。
大手通信キャリアの一角「KDDI(9433)」の直近のチャートをご覧ください。
コロナショックが起こった3月の大暴落ではすぐに復調し、ディフェンシブ株の代名詞として安定神話を築いてきた通信株でしたが、9月前後からものの一ヶ月程度で大打撃を受けています。
なぜこのような局面を迎えることになってしまったのでしょうか?
それは、菅総理大臣によるあの発言でしょう。。
「携帯電話料金は4割程度引き下げられる余地がある」
これは2018年、三大キャリア(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク)の寡占状態を打ち破り、競争を促すために同氏の提言によって始まった施策でした。
当時、その施策によって消費者が劇的な変化を感じるほどの結果には至りませんでしたが、満を持して総理大臣に就任したいま、再びこの施策に力を入れる意思を示しているというわけですね。
すさまじい執念です。。。(個人的には、三大キャリアを締め上げるよりも格安SIM業界(MVNO)を支援して競争に持ち込ませるという方向性もあるんじゃないかなーと思いますが)
そしてもうひとつ、記憶に新しい大きなニュースがあります。
三大キャリアの一角「NTTドコモ」が上場を廃止し、親会社であるNTTの完全子会社化するという事件です。。
これから通信業界どうなるんだ・・!?
そんな雰囲気が立ち込めるからこそ、株価は売りと買いの狭間で激動する状態にあるわけです。
今回は大暴落な市場相場が続いている通信株と今後どう付き合っていくのか、個人的な思いを交えながらあらためて振り返ってみたいと思います。
下落局面にみる状況の整理
通信株の主な下落要因は端的に、「通信料金引き下げ圧力による不安」だと考えます。
2018年にも菅氏による「4割引き下げられる発言」により、同じような株価の推移が見られています。
この発言は強烈な不安材料となって大幅な下落につながったものの、のらりくらりとかわし続けた結果(消費者目線ではそれでいいのか疑問ですが・・)、時間の経過とともに不安も淘汰されて順調な回復をしていった形となっています。
数字の観点からも少しだけ確認してみましょう。
以下は三大キャリアにおける過去5年間の営業利益率の推移です。
当時の菅氏の発言やそれを推進する施策にあっても、大した値下げには至らず、三大キャリアの営業利益は押しも押されぬ15%以上を安定的に稼ぎ出す状態を維持してきました。
菅氏が新総理大臣となったことで、再び料金引き下げ要請の煽りを受ける辛い時期を迎えると想定されますが、過去の実績を見る限りでは意外と何ともなくやり過ごしてしまうような気もしています。
通信株の今後に対する私感
通信株を取り巻く突然の暴落相場やNTTドコモの上場廃止など、不安材料のオンパレードな昨今ですが、個人的なスタンスとしては以下のように感じています。
- 大きな引き下げに応じるとは思えない
- 多少の引き下げ幅では企業としての危うさはあまりない
- 通信事業自体が衰退に向かっているわけではない
結論としては、通信株にはまだまだ未来を信じて投資できると判断します。
長期的には復調に向かうと想定して「今が買い時」のスタンスで積み上げたい姿勢です。
ただし、深追いしてまで大きく買い増しをかけることを是としているわけではありません。
あくまで少し優先度を上げる程度にとどめ、バランス感覚をもって投じていく所存です。
通信株が生み出す配当金は、これまでの歴史を見てもディフェンシブであった実績が確かにあります。
一寸先は闇の世の中で未来の保証は何もありませんが、日本経済を支える大企業としての実力は十分投資するに値すると評価しています。
がんばれ!通信株!負けるな!通信株!!
私が思い描いているFIREおよびサイドFIREの大きな礎の一つとなるように、これからも配当金不労所得を育てていきたいと考えます。
通信株への具体的な投資方針
さて、通信株の中の個別銘柄に対してどのように向き合っていくかを所感とともに備忘録も兼ねて述べておきます。(日本株はネオモバ証券を利用しています)
【NTT】:今回の渦中、暴落のさなかにありますが、NTTドコモとの合併で事業領域は大きくなり、収益面は万全を期すと思われます。料金引き下げの度合い次第ですが、現状の価格は買い時と判断してまずは100株まで少額で買い増していく予定。
【KDDI】:下落率が非常に大きく出てしまっている銘柄。いずれは株主優待を最高ランクまで育てたいので、1000株までは買い増し予定。
【ソフトバンク】:他社比較すると自己資本比率の低さが非常に目立つため、現状は投資対象外。
【沖縄セルラー電話】:KDDIグループ傘下企業ですが、最も暴落の影響が出てない銘柄でもあります。抜群の安定性から投資対象としては申し分ありませんが、すでに株価が高いため個人的には手が出しづらい状況です。4,000円/株以下のタイミングを狙って100株までは買い増し予定。
以上、通信株に対する現状の思いでした。
苦しい局面はまだ続くかもしれませんが、握力を固くして見捨てずに投じていきたいと思います!
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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