ごきげんよう。たこまんじゅう(@tako_waytofire) です。
「KDDI(9433)」は誰もが知る通信キャリアの有名企業です。
また、投資家の目線では20年間連続増配と魅力的な株主優待を持つ優秀な銘柄でもあります!
KDDIについて、私が注視する観点によって銘柄分析した結果を述べていきます。
会社概要
KDDIといえば、「au」ブランドでおなじみの通信キャリアです。
NTTドコモ、ソフトバンクと並び、日本の通信インフラを牛耳る最大手の一角ですね。
通信株は不景気でも需要が変わらないため、売上が落ちにくくディフェンシブと言われています。
安定収益を持った成熟企業が多いので、配当利回りが高い傾向にあり、インカムゲイン重視の投資家に好まれています。
またKDDIは、au PAYをはじめ生活に身近なさまざまな分野でサービス展開し、通信事業に限らないビジネス拡大を進めています。
基本情報
KDDIの基本情報をまとめます。
株価 | ¥3,078 |
PER | 11.1倍 |
PBR | 1.60倍 |
配当金 | ¥120 |
配当利回り | 3.90% |
配当金支払い月 | 6月・12月 |
★株価の推移
通信事業は時代とともに需要が増しており、株価も右肩上がりの傾向にあります。
もちろん不安材料があれば一時的に下がる局面もありますが、必ず力強く戻ってくるという実績を見て取れます。
5G導入など明るいニュースもあり、KDDIをはじめとする情報・通信セクターは今後さらなる成長が期待できる領域です。
★配当金の推移
KDDIの大きな特徴は「20年間連続増配」しているところです!
2008~2009年のリーマンショック、2020年のコロナショックなど厳しい局面においても減配せず、むしろ累進増配しているという実績は、投資対象として非常に大きな強みです。
通信事業の安定性、また多角的な事業展開を推進しているところを鑑みると、個人的にはこれからも積極的な増配が期待できる気がしています。
★配当利回り
現在の株価と配当金から、配当利回りを算出すると「3.90%」です。
私は基本的に配当利回り4%以上を投資対象としているので、基準以下ではあります。
ですが、今後も安定した増配が期待できる点を考慮すると、長期保有によりトータルリターンが高まる可能性は十分にあると考えます。
また、KDDIは下項に述べる株主優待が魅力的な銘柄でもあります。
目先の配当利回りではなく、将来性や周辺要因を総じてみると、投資対象として十分な要素が揃っています。
よって、この銘柄に関しては配当利回り3.8%以上であれば投資しようと思います。
★株主優待
KDDIの株主優待は「全国47都道府県のグルメカタログギフト」です。
保有株式数と保有期間に応じて、以下のようにカタログギフトのランクが変わります。
最低でも3,000円相当なので、ある程度質の良い品物が手に入れることができます!
以下に公式サイトのURLをリンクしているので、詳しい情報はこちらからご確認ください。
★配当性向
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | |
配当性向【%】 | 32.92% | 33.95% | 38.41% | 36.86% | 40.17% |
直近最新(2020年3月)における配当性向は「40.17%」です。
日経上場企業の平均値が30%程度とされているので、平均ちょい上という感じです。
20年間増配し続けていますが、配当性向にはまだまだ余裕があり、今後の増配も無理なく継続できることが予想されます。
過去5年間における売上・利益状況
項目名 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
売上高【百万円】 | 4,466,135 | 4,748,259 | 5,041,978 | 5,080,353 | 5,237,221 |
営業利益【百万円】 | 832,583 | 912,976 | 962,793 | 1,013,729 | 1,025,237 |
営業利益率【%】 | 18.6% | 19.2% | 19.1% | 20.0% | 19.6% |
ROE【%】 | 15.5% | 15.9% | 15.6% | 15.5% | 14.9% |
★営業利益率
営業利益率は、会社がどれだけ儲けているかを示します。
「10%以上」あれば、比較的強みのあるビジネスを有しているといえます。
KDDIは、およそ倍の約20%を安定して稼ぎ出しています!
通信事業は定額サービスのストックビジネス、いわば「カネのなる木」です。
どんなに不況になっても契約者が大きく減ることがありません。今の時代、通信費を削る人は稀ですからね。
そうした性質を持つ事業を収益の主としているからこそ、この高水準が長らく維持できるのだと考えられます。
★ROE(Return on Equity)
ROEは、株主から集めたお金でどれだけ利益を出したかを示す値です。
「8%以上」あれば、効率的な経営ができているだろうと判断しています。
KDDIは、過去5年間において大きく基準を上回ります!
上述の通り、メイン事業が非常に強いことと優秀な経営力の賜物であると判断します。
過去5年間における資産状況
項目名 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
総資産【百万円】 | 5,880,623 | 6,263,826 | 6,574,555 | 7,330,416 | 9,580,149 |
自己資本比率【%】 | 56.3% | 56.8% | 57.4% | 57.1% | 45.8% |
★自己資本比率
自己資本比率は、返済しなくていいお金の割合を示し、企業の安定性を測る指標となります。
「40%以上」あれば、一般的には倒産リスクが少ないかなと判断しています。
KDDIは、例年基準値を上回る実績が出ています。
2020年は以前に比べて若干落ちているところが気になりますが、一時的な借入を増やしているだけという可能性もあるので、今後の動向に注目していきます。
ただし、今のところは問題視するレベルではないかなと個人的には思っています。
参考:同業他社比較
2020年直近データ | KDDI | NTT | 沖縄セルラー電話 | ソフトバンク |
配当利回り | 3.90% | 4.04% | 3.53% | 6.82% |
営業利益率 | 19.58% | 13.13% | 20.52% | 18.75% |
ROE | 14.93% | 9.33% | 11.83% | 37.87% |
自己資本比率 | 45.77% | 39.37% | 81.86% | 10.22% |
株主優待 | カタログギフト | dポイント付与 | カタログギフト | なし |
私が注視する指標について、KDDIと同業他社の比較をしてみました。
いずれも通信事業を生業としているため、営業利益率・ROEはとても高い傾向にあります。
KDDIは、同業他社に比べると配当利回りが控えめですが、業績や財務状況に安定感があり、魅力的な株主優待がもらえる点が強みです。
長期的な投資を続ける場合には、KDDIのような銘柄が非常に望ましいと考えます。
NTTについては、以下にて詳細な分析記事を執筆しています。
個人的には、NTTは単元株(100株)保有に留め、KDDIは優待ランクが最高になる1000株を目指して買い増したい姿勢です。
(情報通信セクターは比較的ディフェンシブなので、ポートフォリオ比率は多少高くなっても良しとしています)
総評
「KDDI(9433)」について銘柄分析しました。
個人的な見解としてはこのように評価します。
チェックポイント | 基準 | 直近の実績 | 評点(1~5) | 評価 |
配当利回り | 4%以上 | 3.90% | 3.5 | 配当利回りは基準以下だが、株主優待が魅力的。 |
配当金の傾向 | 増配傾向ほど良し | 増配傾向 | 5 | 20年間増配!今後の伸びにも期待できる! |
配当性向 | 30%付近 | 40.17% | 4 | 平均より高めだが、まだまだ余裕あり。 |
営業利益率 | 10%以上 | 19.58% | 5 | 基準値のおよそダブルスコア!文句なし。 |
ROE | 8%以上 | 14.93% | 5 | 基準値を大きく上回る!文句なし。 |
自己資本比率 | 40%以上 | 45.77% | 3.5 | 直近で下がっている点が少し気になるが、大きな問題はない。 |
今回の分析を総じて、KDDIは投資対象として十分であると判断します。
20年連続増配という圧倒的な強みを持ち、不況に強い通信事業を柱としているので、安定した収益性が見込めます。
目先の配当利回りは基準値以下ですが、長期保有することで増配の恩恵を受けるので、トータルリターンは大きくなると予想します。株主優待も非常に魅力的です!
以上より、インカムゲイン重視かつ長期投資を基本スタイルとする私にとっては、大変素晴らしい銘柄だと感じます。
配当利回り3.8%以上(現状の基準では1株3,150円以下の状態)となるタイミングで積極的に買い増していきたいと考えています。
さいごに
日本株式の投資は、少額スタートが可能な「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
日本株式は単元株数(100株)での購入が基本のため高い買い物になりがちですが、こちらの証券を使えば1株から購入でき、初心者でもはじめやすいのでおすすめです!
使用感については以下の記事で述べておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
※本記事はあくまで個人的な投資基準に基づいて判断した結果を記述しております。本銘柄への投資は自己判断にてお願いいたします。
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