【日本電信電話/NTT(9432)】11年連続増配&22年減配なしの通信最大手【高配当株】

株式投資 銘柄分析

ごきげんよう。たこまんじゅう (@tako_waytofire) です。

「日本電信電話(9432)」(以降、NTTと表記します)は、言わずと知れた通信事業最大手です。

そして株式投資の観点では、11年連続増配&22年減配なしおまけに株主優待ありという長期保有にうってつけな高配当株です!

今回はNTTについて、私が注視するポイントで分析した結果を述べていきます。

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会社概要

NTTは、国内通信事業の元締めとして、多くの子会社・グループ会社を有する通信業界の最大手です。

有線通信事業・携帯通信事業を主力とし、都市開発や電力エネルギーなどにも展開、国内インフラを支える事業に大きな強みを持ちます。

また、傘下で最有力の「NTTドコモ」を完全子会社化するという話題は記憶に新しいですが、これがどのような発展をもたらすかは今後注目したいところです。

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基本情報

NTTの基本情報は以下の通りです。

株価¥2,476
PER10.6倍
PBR0.94倍
配当金¥100
配当利回り4.04%
配当金支払い月6月・12月
(2020/11/13時点の実績より)
過去5年間の株価チャート(出典:Yahoo!ファイナンス)

直近のトピックとしては2020年9月~10月に起こった通信株の暴落です。

菅総理大臣就任により、氏が肝いりとする施策「通信料金引き下げ」の話題が持ちあがったのが主な要因です。

当時の局面における私見を以下のように語りましたが、11月度の急激な戻し様を見ると買い時判断は正解でした。

PER/PBRの指標から見ても、今の株価ならギリギリ割安ですが、これ以上高騰すると手が出しにくくなってくるかなという印象です。

★配当金の推移

NTTの大きな強みは「22年減配なし&11年連続増配」です!

「通信」は今や生活インフラの一つであり、時代がどう変化しても一定の需要があるため堅実な利益をもたらします。

そしてその利益をしっかりと株主に還元する企業であることが、この実績から見て取れます。

高配当株投資家としては、右肩上がりの増配傾向が何よりの好材料です。

ディフェンシブ株の代表格としては申し分ないと評価しています。

★配当利回り

現株価と配当金から、配当利回りを算出すると「4.04%」となります。

私の投資基準は配当利回り4%以上なので、ひとまずクリアという感じです。

通信株は基本的にあまり大きな騰落がなく、じわじわと株価を高めていく傾向にあるため、配当利回り4%以上は一つの買い時タイミングと捉えてもよいかもしれません。

また、上述した増配傾向が今後も続けば、長期保有することで目先の配当利回り以上のリターンが得られる結果にもなります。

★配当性向

2016年2017年2018年2019年2020年
配当性向【%】30.7%32.9%40.9%41.1%43.0%

2020年度の配当性向は「43.0%」です。

日経上場企業の平均値は30%程度とされているので、平均より少し上となります。

配当金はその年の利益から捻出され、配当性向は利益に対する配当金の割合を示します。

年々増加していく傾向を見ると、利益より配当金の増配ペースが早いのかな?という印象を受けます。

長期保有したいからこそあえて厳しい目線で見ますが、

今後はさらなる利益増加がないと増配傾向を維持できない恐れがあるかもしれません。(当面は問題ないですが…)

★株主優待

NTTの株主優待は「dポイント付与(100株以上保有)」です。

優待がもらえるまでに最低2年間保有する必要があり、以降は保有年数に応じてもらえるポイントが増加します。

2年もお預けを食らうのは長いなぁ。。というのが正直な感想ですが、dポイントは年々利用可能店舗が増えているので使い勝手は良さそうです。

詳しく知りたい方は、以下の公式ページをご覧ください。

410 Site Has Moved | NTT
NTTグループ公式ホームページは移転いたしま&#123...

過去5年間における売上・利益状況

NTTの稼ぐ力をチェックしていきます。

項目名2016年2017年2018年2019年2020年
売上高【百万円】11,540,99711,391,01611,782,14811,879,84211,899,415
営業利益【百万円】1,348,1491,539,7891,641,0861,693,8331,562,151
営業利益率【%】11.68%13.52%13.93%14.26%13.13%
ROE【%】8.42%8.95%9.81%9.33%9.33%

★営業利益率

営業利益率は、どれだけ儲けているかを示します。

「10%以上」あれば、比較的強みのあるビジネスを有しているといえます。

NTTは、過去5年間においてコンスタントに基準をクリアしています!

現状は安定感のある順調な実績と評価しますが、

菅総理大臣の通信料金引き下げ施策に対して、今後どのように対応し、営業利益を伸ばしていくかが注目です。

★ROE(Return on Equity)

ROEは、株主から集めたお金でどれだけ利益を出したかを示す値です。

「8%以上」あれば、経営が効果的になされていると判断します。

NTTは、過去5年間において常に基準以上でした。

優秀な経営力を持続している点は高く評価できます。

過去5年間における資産状況

続いてNTTの安定性をチェックします。

項目名2016年2017年2018年2019年2020年
総資産【百万円】21,035,93121,250,32521,541,44422,295,14623,014,133
自己資本比率【%】41.99%42.60%42.01%41.56%39.37%

★自己資本比率

自己資本比率は、返済しなくていいお金の割合を示し、企業の安定性を測る指標となります。

「40%以上」あれば、一般的に倒産リスクが少ないと考えられます。

NTTは過去5年間、基準値付近を推移しています。

2020年は若干下回っていますが、急激に下がったわけではないので大きな問題ないと判断します。

参考:同業他社比較

NTTKDDI沖縄セルラー電話ソフトバンク
配当利回り4.04%3.86%3.53%6.82%
営業利益率13.13%19.58%20.52%18.75%
ROE9.33%14.93%11.83%37.87%
自己資本比率39.37%45.77%81.86%10.22%
株主優待dポイント付与カタログギフトカタログギフトなし
2020/11/13時点のデータで比較

私が注視している指標(営業利益率・ROE・自己資本比率)について、同業他社比較してみました。

KDDI/沖縄セルラー電話(KDDI傘下)が最も勢いがあり、ソフトバンクは攻めの経営、NTTは攻守中間的、というのが現状の相関です。

長期保有に重きを置く高配当株投資家としては、NTTと KDDI(沖縄セルラー電話)がより安定感のある銘柄として優先的に投じたい対象と考えます。

KDDIについては、以下に詳しい銘柄分析の記事を執筆しています。

個人的には、NTTは単元株(100株)保有に留め、KDDIは優待ランクが最高になる1000株を目指して買い増したい姿勢です。

(情報通信セクターは比較的ディフェンシブなので、ポートフォリオ比率は多少高くなっても良しとしています)

総評

「日本電信電話/NTT(9432)」について銘柄分析しました。

個人的な見解としてはこのような総評となります。

チェックポイント基準直近の実績評点(1~5)評価
配当利回り4%以上4.04%3配当利回りはギリギリ基準値、株主優待あり。
配当金の傾向増配傾向ほど良し増配傾向4.511年連続増配!今後も伸びにも期待。
配当性向30%付近41.7%3.5まだ余裕あるが、徐々に増加しているのが気になる
営業利益率10%以上13.1%4安定した収益。今後維持できるかに注目。
ROE8%以上9.3%4優秀な経営力が持続できている。
自己資本比率40%以上39.4%3.5倒産リスクの少ない安定的な基準値を推移。

総じて、NTTは投資対象として十分であると評価しています。

22年減配なし&11年連続増配は大きな強みであり、株主優待も長期保有に向いています。

経営状態も安定しており、通信という衰退しにくい事業を柱としているのも好材料です。

ただし少し懸念なのは、菅総理大臣の施策の影響が今後どうなるかです。

冒頭述べたように9月〜10月を最底値として、株価的には落ち着きを取り戻しつつありますが、収益への影響はこれからだと思います。

時代の流れに負けず、発展に向かうための経営が出来れば、今後も増配傾向が磐石となるでしょう。

これからの動向に注目しつつ、通信業界の明るい未来に期待しています。

さいごに:日本株への投資はネオモバがおすすめ!

日本株への投資は、少額スタートが可能な「SBIネオモバイル証券(ネオモバ)」がおすすめです。

日本株は単元株数(100株)購入が基本ですが、ネオモバなら1株から購入できるので、初心者でもはじめやすいです。

使用感については以下の記事で述べておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

今回は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました!

※本記事はあくまで個人的な投資基準に基づいて判断した結果を記述しております。本銘柄への投資は自己判断にてお願いいたします。

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