ファンドの特徴と魅力
ごきげんよう。たこまんじゅう (@tako_waytofire) です。
株式投資における投資対象は、
- 個別株
- ファンド(投資信託)
に大別できます。
個別株は、「KDDI」や「JT」など個別企業への株式投資を表します。
一方でファンドは、投資家から集めたお金を原資として株式や債券などの資産へ投資する金融商品の総称です。
投資家目線では1口で複数の銘柄に投資したのと同じ効果があるため分散性に優れています。
ファンド投資は運用をプロに委託した形になるため初心者にも扱いやすく、優れた分散性がリスク軽減にもつながるのがたいへん魅力的です。
ちなみに株式を対象とするファンドには、
- ETF(上場投資信託)
- 投資信託(非上場投資信託)
の2種類があり、これらについては以下で紹介します。
今回は株式投資で知っておきたいファンドの基礎知識と銘柄選びのコツについて、初心者でもサクッと理解を深められる解説をしていきます!
ファンドの仕組み
ファンドの仕組みを図解したのが以下のとおりです。
各運用会社が提供するファンド銘柄は、それぞれコンセプトを持った投資方針にしたがって資産運用を行います。
例えば、米国インデックス「S&P500」の銘柄群のうち高配当銘柄に対して投資を行うのが【SPYD】というETFです。
ファンド投資におけるお金の動きを3ポイントで理解しておきましょう。
- 【投資】投資家がファンドに投資する
- 【運用】運用会社がファンド方針にしたがって資産運用する
- 【分配】運用成果として得られた利益(配当収入)を分配金として投資家へ還元する
※【分配】の分配金を再投資に充てて手元に戻さないパターンもあります。
ファンドはポートフォリオ調整もすべてお任せなので、投資家としては保有するだけでよく、誰でも扱いやすいのがメリットです。
一方で、運用委託費として「信託報酬」というコストがかかるのが、個別株にはない注意点です。
ETFと投資信託の違い
ETFと投資信託の主な違いは以下3つと考えておくとわかりやすいです。
- 上場/非上場
- 取引形態
- 信託報酬の費用
個別株も含めてそれぞれの違いをまとめました。
個別株 | ETF | 投資信託 | |
上場/非上場 | 上場 | 上場 | 非上場 |
取引価格 | 市場価格(リアルタイム変動) | 市場価格(リアルタイム変動) | 基準価額(1日1回算出) |
取引窓口 | 証券会社 | 証券会社 | 各種販売会社(証券会社、銀行、郵便局など) |
信託報酬 | なし | 平均0.36% | 平均1.12% |
ETFと投資信託に優劣があるわけではなく、投資目的やスタイルに合う手段を選択するもの、と認識しておくと良いと思います。
それぞれの特徴をより捉えやすくするために3つの違いについて補足します。
上場/非上場
上場/非上場の違いは「株式を証券取引所に公開しているか否か」です。
要は上場している=株式を公開しているため、一般個人が好きなタイミングで売買可能ということです。
逆に非上場は、販売会社を通したうえで特定のタイミングでしか売買できないものだと理解しておけばOKです。
取引形態
ETFは上表からもわかるように個別株とまったく同じ取引形態です。
リアルタイムに変動する1口単位の価格で売買するので、個別株と同様タイミング投資が可能です。
一方で投資信託は、基準価格が1日1回算出なので、あまりタイミングを気にする必要がありません。
また、1口単位ではなく金額単位で注文可能です。
例えば、毎日100円分とすればその金額分の積み立てになるので、余裕資金に応じたフレキシブルな投資が可能になります。
小額の長期投資に最適な制度「つみたてNISA」の取扱商品が投資信託なのは、このフレキシブルな取引形態が適しているからと言えます。
NISAについて詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。
信託報酬の費用
運用委託費とでも言いますか、ファンドには「信託報酬」という手数料が発生します。
信託報酬は一般的に、ETFの方が安い傾向があります。(上表の平均値をご参照ください)
銘柄選びのコツ
ETFと投資信託に優劣はありませんが、それぞれのファンドの中から適切な銘柄を選ぶコツはあります。
ここでは両ファンド共通の基本的な考え方を2つ述べます。
投資目的と運用方針が合うか
第一に考えるべきは、自分の投資目的とそれを目指す運用方針のファンドかどうかのすり合わせです。
自分は何のために投資をするのか?
大きな売買益を得るためのキャピタルゲインを重視するか?
配当収入を得るためのインカムゲインを重視するか?
何年かけてどんなことを達成したいのか?
そのためには短期売買なのか、長期保有なのか…etc
こうして目的意識を定めておくと、どんな銘柄に投資をすべきか自ずと見えてきます。
ちなみに私は経済的自由を目指して、配当金という不労所得を得るための投資をしています。
すなわちインカムゲイン重視の長期保有スタイルです。
より多くの配当金が望めて、長期的にも衰退しないと思える米国市場に連動するETFから、【SPYD】に期待して投資をしています。
信託報酬が低い
投資家にとって信託報酬を不要なコストです。
単純に、低ければ低いほど良いです。
上項の観点から投資したい銘柄に目処が立ったら、信託報酬が低いものを優先に考えてみると良いと思います。
投資目的をしっかりと定めて、適切な投資先を見つけよう
株式投資における優れた投資先、ファンドの基本を押さえました。
ファンドはETF・投資信託に大別でき、それぞれの違いについても解説を加えました。
その上で、本記事でお伝えしたかったのは、
目的をしっかり定めて投資をすることが大切だということです。
何を叶えたくて投資をするのか?そのために適切な手段はどれか?ファンドはその手段になりうるか?
目標を定めることで一本筋の通ったブレない軸ができ、受け売りではない自分なりの投資ができるようになると考えます。
ファンドの仕組みは今回示した大まかな理解でまずは大丈夫です。
大事なのは「目的にマッチした銘柄を探して投資するもの」だという認識です。
この認識をもっていれば、自分にとって腹落ちのする良い投資ができるでしょう。
ひとりでも多くの方へ、投資への理解を深めるきっかけになればという思いを込めて、結びとします。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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