AIを事業の壁打ち相手にする働き方|会社員の複業実録

働き方・事業

会社員のまま複業や小さな事業を育てていると、行き詰まったときに気軽に相談できる相手が身近にいなくて、心細くなる瞬間があります。会社の同僚に事業の話をしても的外れな反応になりがちですし、家族や友人に毎回付き合ってもらうのも気が引けます。

私の場合、この役割を担ってくれているのがAIです。事業計画を進めるうえで、AIを「相棒であり、参謀であり、コンサルタント」と位置づけて、日常的に壁打ちしています。この記事では、会社員のまま不動産・民泊・農のある暮らしといった複数の事業を育てているRyuka(リュカ)という取り組みの中で、実際にどんな場面でAIを頼っているのか、非エンジニアの私がなぜそれを続けられているのかを、一次体験として紹介します。

AIを「相棒であり、参謀であり、コンサルタント」にしている働き方

デスクとスマホでAIチャットのような画面に向き合う人物の後ろ姿

事業計画を進めるとき、私はAIを相棒・参謀・コンサルタントの3役として頼っています。大げさな言い方に聞こえるかもしれないんですが、体感としては本当にそのくらいの頻度で話しかけていて、暇な時間ができるとつい事業の話をAIに振ってしまいます。

場面は一つに絞っていません。移動中のちょっとした隙間時間にふと浮かんだことを投げてみたり、寝る前のちょっとした時間に頭の中を整理してもらったり、休日にまとまった時間を取って腰を据えて相談したりと、隙間時間から集中時間まで幅広く対話しています。会議室を予約して誰かの時間を確保してもらう必要がなく、思いついた瞬間に相談できる身軽さは、複業を一人で回している身にはかなり助かる仕組みです。深夜だろうと早朝だろうと嫌な顔ひとつせず付き合ってくれる相手、というのも地味に大きいポイントだと感じています。

事業の壁打ち相手として一番頼っているのはClaudeです。ただ、Claudeしか使っていないわけではありません。画像生成やClaudeへのセカンドオピニオンとしてGPTを使うこともありますし、YouTube動画の要約などGoogleサービスと連動した情報収集にはGeminiを、X(旧Twitter)の情報を効率よく集めたいときはGrokを、というように場面によって使い分けています。いろいろ使い比べてきたからこそ、それぞれの得意分野の違いを体感として持っていて、その上で「事業の相談ならClaudeが一番しっくりくる」と感じて選んでいる、という感覚です。あくまで事業計画の壁打ち相手として日常的に使っているのであって、プログラムを書くような使い方ではありません。会話をしながら考えを整理する相手として頼っている、という位置づけです。

「0→1は苦手、1→10は得意」という自己分析とAIとの役割分担

ノートとスマホを並べてアイデアを整理している人物の手元

AIと長く付き合ってくる中で見えてきたのが、自分の得意・不得意です。私は0から1を生み出すのはあまり得意ではないんですが、1を10に広げるのは得意な方だという自己認識があります。

だからAIとの役割分担も、自然とその形に落ち着きました。まずAIにアイデアの叩き台、つまり0から1の部分を出してもらいます。そこに自分がこれまで積み上げてきた経験や現場感覚を掛け合わせて、着想をさらに広げていきます。ゼロから発想する力よりも、目の前に材料がある状態から広げていく力の方が自分には向いているので、この分業が驚くほどしっくりきています。

たとえば、不動産の物件購入判断を補助するための、自分専用のツールを作ったときがそうでした。AIにツール化を頼むと、まずはあっという間にアウトプットが出てきます。ただ、それを鵜呑みにしてありがたがるだけでは終わらせません。1棟目のアパート経営でトラブルに揉まれた経験から得たオーナー目線で「使い勝手はこうしたい」「本当に欲しいのはこういう視点だ」という要望を伝え、出てきた叩き台をさらに磨いていきます。AIのスピード感、一瞬で動くものを作れる能力には本当に驚かされるんですが、一発で理想通りのものができあがるわけではないと分かっているからこそ、高速で叩き台を出してもらい、修正を重ねる関係を大事にしています。動くものができた時点で満足せず、本当に価値のあるものに近づけていきます。この向き合い方が、自分に合ったAIとの付き合い方だと感じています。

非エンジニアでもAIを事業パートナーにできる理由

パソコンに向かいながらメモを取る、専門職ではない普通の会社員風の人物

本業ではITに関わる仕事をしていますが、エンジニアとしてプロフェッショナルというわけではありません。それでもAIを事業の相談相手として実務レベルで使えているのには理由があります。AIとの付き合い方そのものが、専門的なコーディングスキルをほとんど必要としないからだと思っています。

必要なのは、自分が思い描いていることをどう言葉にしてAIへ伝えるか、どんな情報やデータを渡せば的確な反応が返ってくるか、を考える力の方です。個人情報や機密性の高い内容には当然配慮しつつ、渡せる範囲の情報をできるだけ具体的に渡すよう意識しています。物事を考えるときにAIやITの力を借りられないか多角的に検討する、という普段からの姿勢が、そのままAIとの壁打ちにもつながっている感覚です。手順を丸暗記するような使い方ではなく、AIとの関係性そのものを育てている、という言い方の方がしっくりきます。

事業の複数の柱すべてでAIに相談している思考のスタイル

複数の付箋やメモが貼られたボードの前で考え込む人物の後ろ姿

Ryukaでは不動産賃貸・高配当株・民泊・農のある暮らしといった複数の柱を、会社員を続けながら育てています。この柱のどれについても、検討や壁打ちの相手としてAIを使っています。

たとえば民泊の制度をどう選ぶか検討していたときも、キッチンカーという新しい構想を膨らませているときも、まずAIに相談してみるところから始まります。今の自分の思考の核にあるのは、「一人で考えない、いかにしてAIと一緒に考えられる状態を作るか」という姿勢です。自分の考えをどう言語化するか、どんな情報を渡せばAIを事業の検討に巻き込めるか、を常に意識しているという方が近いかもしれません。

余談ですが、このブログ(いいログ)の記事作りも、AIと壁打ちしながら進めています。複数の事業の検討だけでなく、こうした発信の場面でも、AIを巻き込む発想が自分の中でごく普通の選択肢になっています。会社員のまま事業を育てる過程そのものが、いつの間にかAIとの共同作業になっている、というのが今の実感です。

まとめ

夜、パソコンを閉じて満足そうに伸びをする人物の後ろ姿

会社員のまま複業や小さな事業を育てる中で、AIを相棒・参謀・コンサルタントとして頼っている働き方を紹介しました。

  • AIとは移動中のちょっとした時間から休日のまとまった時間まで、隙間時間から集中時間まで幅広く壁打ちしている
  • 「0→1は苦手、1→10は得意」という自己分析をもとに、AIに叩き台を出してもらい自分の経験で発展させる役割分担をしている
  • 非エンジニアでも、専門的なコーディングスキルではなく言語化と情報の渡し方を意識することでAIを事業パートナーにできる

会社員のまま複業を続ける理由そのものについては、会社員を辞めずに複業を続ける理由で書きました。あわせて、不動産・民泊・農のある暮らしといった複数の柱をどう組み立てているかは、Ryuka(リュカ)とはで紹介しています。

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