ストックフォト副業の体験談|5年近く続けた収益のリアル

働き方・事業

「写真を撮るのが趣味だけど、これを副収入にできないかな」と考えたことがある方は多いと思います。私自身も2021年、そう思い立ちました。登録したのはAdobe Stock・PIXTA(ピクスタ)・Shutterstockの3つです。手持ちの写真をまとめて投稿してみたのが始まりでした。ストックフォトは、自分が撮った写真を投稿して審査に通ると、誰かがダウンロードするたびに収益が入る仕組みです。当時書いた記事は「まだダウンロード0件、気長にやります」というところで止まっていて、実はその後の顛末を書けずにいました。今回は、あれから5年近く経った今の継続状況と累計収入を、正直にまとめます。

2021年、3つのサービスに同時登録してみた

スマートフォンで撮った写真をノートパソコンに取り込み整理する人物の後ろ姿

2021年10月、Adobe Stock・PIXTA・Shutterstockの3サービスへ同時にクリエイター登録し、手持ちの写真をまとめて投稿してみました。同じ写真を出しても、審査の通り方はサービスごとにかなり違ったんですが、この差は実際にやってみて初めて分かったことです。Adobe Stockは27枚中18枚が承認されて承認率66%、PIXTAは30枚中25枚で83%、Shutterstockは27枚中7枚で承認率25%という結果でした。承認された写真はすべてiPhoneで撮ったもので、一眼レフでなくても通ることは分かったんですが、Shutterstockの審査の厳しさだけは体感としてもはっきり違いました。

5年近く経って分かった「続けたサービス」と「やめたサービス」

パソコンの画面を見ながら、3つのアイコンから1つを選び取る人物の手元のイラスト

当時の記事はここで終わっていましたが、その後の5年近くで状況は変わりました。結論から言うと、Adobe StockとShutterstockは早々にやめてしまい、現在はPIXTAだけに絞って、思い出したように投稿を続けています。理由はシンプルで、PIXTAの方が実際にダウンロードされやすかったからです。承認率だけ見ればAdobe Stockも悪くなかったんですが、ダウンロードという実利で比べるとPIXTAに軍配が上がった、というのが5年分の実感です。複数サービスを並行管理する手間を惜しんだわけではなく、あくまで結果を見た上での絞り込みでした。

累計収入はいくらになった?

貯金箱に小銭を少しずつ積み重ねていく様子のイラスト

2021年の開始から2026年時点までの累計で、収入は6,000〜7,000円ほどです。大きな金額ではありませんし、これで生活が変わるようなレベルでもありません。いくつかの作品が忘れたころに不定期でダウンロードされ、少しずつ積み上がっていった、というのが実感に近い表現です。正直に言うと、当時は「そのうち月1万円くらいにはなるだろう」というのんびりした期待もあったんですが、5年経った今の実感はそれとはだいぶ違います。旧記事で「1,000枚投稿すれば月1万円」という目安を書いていたんですが、実際の投稿枚数と継続年数からすると、今振り返るとかなり楽観的な数字だったと感じています。単価やダウンロードの目安は年々変わるので、最新の情報は各サービスの公式サイトで確認するのが確実です。

2026年、ストックフォト業界に起きている変化

実写の風景写真と抽象的な光の粒子模様が並んで対比されているイラスト

5年前と今とでは、ストックフォト業界を取り巻く環境も変わりました。もっとも大きいのは生成AI画像の普及です。PIXTAは2026年5月にAI生成素材の取り扱いを終了しており、Shutterstockも2025年10月からAI生成コンテンツの新規受付を一時停止しています。一方でAdobe Stockは、AI生成コンテンツにタグを付けて実写と区別する運用を続けています。

これらの動きから見えるのは、実写の価値があらためて見直されている流れです。供給が増えすぎがちな生成AI画像とは一線を画す形で、需要が動いているとみられます。一方で、生成AI画像の急増による供給過多で、画像単価そのものは下落傾向にあるという指摘も見かけます。ビジネスとして大きく稼ぐという意味では、2021年よりシビアな環境になっている面もありそうです。断定はできませんが、地道に自分で撮った写真をコツコツ投稿するスタイルにとって、今の状況を単純な逆風とは言い切れません。追い風とまでは言えなくても、実写ならではの価値が残っている、というのが正直な実感です。

今からストックフォトを始める価値はあるか

カメラを首から下げて散歩に出かける人物の後ろ姿

5年続けてみての率直な感想は、「収益は小さいけれど、趣味の延長としてやってよかった」というものです。本気で稼ぎたい人にはあまりおすすめできませんが、写真を撮ること自体が好きで、負担にならない範囲で続けられる副業を探しているなら、選択肢の一つになると思います。

副業として始める前に、会社の規則や住民税の扱いを確認しておいたのも良かった点でした。ストックフォトのような小さな副業でも、こうした確認をしておくと安心して続けられます。

まとめ

夕方の柔らかい光が差す部屋で、ノートパソコンとカメラが並んで置かれた静かな机の風景

ストックフォト副業を5年近く続けてみて、実感していることを3つにまとめます。

  • 承認率はサービスによって差が大きいです。 2021年実績はAdobe Stock 66%・PIXTA 83%・Shutterstock 25%でした
  • 5年近く続けても累計収入は6,000〜7,000円ほどです。 地味ですが、無理なく続けられる副業の選択肢にはなります
  • 生成AI画像の普及でストックフォト業界は変化の途中です。 単価下落の指摘もありますが、実写の価値が見直されつつある側面もあります

ストックフォトは、会社員を辞めずに複業を続ける理由で書いたような、小さく試してみた複業のひとつでした。写真が趣味で、無理のない範囲で副業を試してみたい方の参考になればと思います。

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