5年放置したブログをAIで再開|1か月の実録

働き方・事業

何年も放置したブログを再開したくても、古い記事の整理や執筆にかかる時間を考えると、なかなか手を付けられません。私も2020年に始めたブログを2021年ごろから更新できなくなり、200本以上の記事を残したまま約5年間放置していました。

それでも2026年、生成AIを使って同じブログを再開しました。実際に取り組んで分かったのは、放置ブログを昔の状態へ戻す必要はないということです。今の目的に合う記事だけを選び直し、構成や執筆、レビューをAIに任せれば、過去のブログを新しい発信基盤として作り直せます。

以前は1本の記事を書くのに5〜6時間かかっていました。現在、私が主に担当しているのは、記事の核となる一次体験を1時間弱で箇条書きにし、完成した原稿を最終確認することです。

この記事では、収益低下によってブログをやめた理由、200本以上の過去記事をどう扱ったか、AIに任せた工程と人間に残した役割、そして再開1か月時点で感じている不安まで、現在進行形の実録として紹介します。

収益を意識するほどブログを書く楽しさを失った

収益とSEOを意識して疲れているブログ運営者

ブログを始めた当初は、書くこと自体を楽しんでいました。自分の経験や考えが記事として残り、誰かに読んでもらえることが新鮮だったからです。

やがて少しずつ収益が出るようになると、私の意識は「何を書きたいか」から「どうすれば稼げるか」へ変わっていきました。収益を考えること自体は悪くありません。ただ、どの記事でもSEOばかりを意識するようになり、最初に感じていた楽しさが薄れていきました。

それでも当時は、記事を1本仕上げるために5〜6時間を費やしていました。その状態でPVが見る見る下がり、出ていた収益も途端になくなりました。

心を削りながら時間をかけてもお金にならないなら、もう書く気になれない。そんな気持ちが少しずつ強くなり、2021年ごろから更新が止まっていきました。

200本以上の記事を消せずに約5年残していた

長く保管されたブログ記事の束を見返している様子

更新をやめても、ドメインとレンタルサーバーは解約しませんでした。

ブログは1年以上続け、すでに200本以上の記事がありました。今読むと内容が未熟な記事も多いんですが、それでも一つずつ時間をかけて書いた文章です。すべてを消し去ることはできませんでした。

「いつか何かに使えるかもしれない」と考え、費用を払いながら残し続けました。明確な再開計画があったわけではありません。捨てられないまま、だらだらと持ち続けていたという方が実感に近いです。

結果として、この判断が約5年後の再開につながりました。古い記事は、そのまま公開し直せる完成品ではありません。それでも、当時の経験や考えを記録した一次資料として使えました。

生成AIの進化が放置ブログを再開するきっかけになった

古いブログとAIをつないで再出発するイメージ

再開のきっかけは、生成AIの目覚ましい進化です。

私は日々の仕事だけでなく、Ryukaという小さな事業体の計画にもAIを使っています。AIを事業の壁打ち相手にする働き方として、暇があれば相談するほど身近な存在になっていました。

その中で、「ブログ執筆も自動化、または大幅に効率化できるのでは」と思いつきました。

ブログは一度挫折したものです。再開してもうまくいかない可能性はあります。ただ、成果が出なかったとしても、AIの使い方を試した経験は自分の中に残ります。すぐ試せるブログが手元にあるなら、やってみようと考えました。

Claude Codeで記事制作を仕組みにできた

AIエージェントが記事制作の工程を分担している様子

再開の初期段階で、AIエージェントのClaude Codeを使った記事制作パイプラインの原型を作れました。現在は、おおむね次の順番で記事を作っています。

  1. AIと検索意図や記事の役割を整理する
  2. 私が記事に必要な一次体験を箇条書きで渡す
  3. AIが構成と初稿を作り、別の視点でレビューする
  4. 私が内容を確認し、公開するか判断する

以前は一人の頭の中で進めていた工程を、役割ごとに分ける仕組みです。

この形が動いたとき、「思い描いていたAI×ブログの運用が形になりそうだ」と直感しました。

現在は記事を作るたびに、一次体験、過去の編集ミス、公開済み記事の情報を記録しています。次の記事では、その蓄積をAIが読み、同じ質問や失敗を減らします。

以前は、キーワード調査、構成、執筆、校正までを一人で抱えていました。今はAIがSEO戦略を短時間で整理し、文章も別の視点から確認します。GSCの分析やWordPress設定の見直しなど、記事以外の運営業務も横断して相談できるようになりました。

私一人の視野だけで判断するより、ブログ全体を整理しやすくなったと感じています。

AIに任せても一般論だけの記事にはしない

人間の体験メモとAIの原稿を組み合わせる様子

AIを使えば、短時間で文章を作れます。ただし、何も渡さずに書かせるだけでは、誰にでも当てはまる一般論になりがちです。

そこで私は「一般論だけの記事にはしない」という制約を決めました。記事の核になる一次体験は、私が思いつくまま箇条書きで出します。素材が足りなければ、AIが質問してから執筆します。

以前は1本5〜6時間かかっていましたが、今の私が記事制作で主に時間を使うのは、一次体験をまとめる1時間弱と、完成原稿の確認です。戦略整理、構成、初稿、校正はAIが進めます。

一方で、最終レビューと公開判断は私が行います。AIが整えた文章でも、自分の体験と違っていないか、公開して困る情報が入っていないかは本人にしか判断できません。

AIにすべてを丸投げするのではなく、人間は体験と責任を持ち、AIは整理と制作を支える。この役割分担が、今の私には合っています。

過去ブログを元に戻さずRyukaの発信源に作り直した

過去の記事から新しい事業の発信基盤を組み立てる様子

ブログを再開するとき、過去記事をすべて公開し直すことはしませんでした。当初は抵抗もあったんですが、削除ではなく非表示のまま残すと考えれば割り切れました。

復活させる記事と見送る記事の選別もAIと進めました。判断するときは、古い記事を次のように整理しています。

  • 現在の目的に合うものは、情報を更新して復活させる
  • そのままでは使えないものは、体験やエピソードだけを新しい記事の素材にする
  • 現在の方向性と合わないものは、無理に復活させない

昔の記事を懐かしさだけで戻すのではなく、今の読者とブログの目的に合うかを基準にしました。

新しい「いいログ」は、広告収入だけを目的にしたブログではありません。Ryukaという事業体と連動し、これまでの経緯、今考えていること、これから挑戦することを残すライフログです。

記事を書くと、自分がなぜ独立を目指すのか、Ryukaをどう育てたいのかが整理されます。その文章をAIが次の相談で読み、事業を考える材料にします。Ryukaの経験がブログになり、ブログの蓄積がまたRyukaを育てる循環が生まれました。

これは、収益だけを追っていたころにはなかったブログの役割です。会社員を辞めずに複業を続ける理由ともつながりながら、ブログ自体が小さな事業を育てる基盤になり始めています。

再開1か月では成果より続ける意味を見ている

検索データを見ながらAIと今後の方向を考える様子

AIと一緒に再開しても、PVが伸びず、収益も出ない可能性はあります。一度、PVと収益が急に落ちる経験をしているため、同じことが起きる不安は消えません。

SEOは何が起きるか分からず、個人ブログがどこまで戦えるのかという迷いもあります。

ただ、前回との違いもあります。以前は一人ですべてを考え、間違った方向へ進んでいても気づきにくい状態でした。今はAIとの壁打ちによって、GSCなどのデータを確認しながら軌道修正しやすくなっています。

もちろん、AIを使えばSEOで成功できるという意味ではありません。検索結果を決めるのはAIではなく、記事が読者の疑問に答えられているか、発信を継続できるかといった積み重ねです。AIは正解を保証する道具ではなく、判断材料を整理し、改善を続けやすくする相棒だと考えています。

さらに今回は、収益だけがブログの目的ではありません。Ryukaでやりたいことや、実際に取り組んでいることの発信源として、この場所を使う意味があります。

Ryukaを続ける限り、ブログを動かす理由も残ります。成果が出るまで耐えるというより、事業と一緒に育てる活動へ変わったことが、再び続けられそうだと感じる一番の理由です。

まとめ

新しい目的でブログと事業を育てていく未来

約5年放置したブログを再開して分かったのは、昔の状態へ戻す必要はないということです。もし同じように止まったブログを持っているなら、最初から全記事を直そうとせず、次の3点から考えると動き出しやすくなります。

  • 今のブログを何のために続けるのか決める
  • 過去記事を「復活・素材・見送り」に分ける
  • AIに任せる工程と、人間が判断する工程を分ける

以前の私は、書く楽しさよりSEOと収益を優先し、結果が出なくなったときに続ける理由を失いました。今回はAIで制作負担を減らしながら、ブログをRyukaの記録と発信の基盤へ作り直しています。

まだ再開して約1か月です。SEOの成果を判断できる段階ではありませんが、ブログを動かす意味は、前回よりもはっきりしています。

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